神戸ビーフは、全国に先駆けて基準を設けて認定を行なっているのですが、日本一厳しいと言われています。
その認定方法とは
子牛の繁殖
兵庫県内の繁殖農家(指定生産者)のもとで生まれた但馬牛の血統の子牛は、まず牛の戸籍簿に登録され、10桁の「個体識別番号」の耳標が装着されます。どの血統で子牛を産ませるか、よりよい種付けを見極め、子牛を月齢約9か月まで健康に育てることが、繁殖農家の役目です。
肥育
子牛家畜市場に出品された子牛を、肥育農家(指定生産者)が買い取り、ストレスのない健康的な環境で、愛情と手間ひまかけて育てます。子牛たちは稲わらやとうもろこし、麦などの選び抜かれた飼料と清澄な水を与えられ、最低月齢28カ月以上、平均32カ月程度かけて理想の肉質に近づいていきます。
出荷
兵庫県内の食肉センターでと畜。各種、検査を行い合格牛は枝肉市場で「兵庫県産但馬牛」として売買されます。
格付
それら但馬牛の中でも、とくに未経産牛・去勢牛であり、枝肉格付等が以下の事項に該当するものだけが「神戸ビーフ」と呼ばれます。
● 霜降りの度合いを表す「BMS」がNo.6以上
● 可食部分の割合(歩留等級)がA・B等級
● 枝肉重量が470kg以下
● 肉質のきめ細かさ、しまり具合がすぐれている
となっていて、日本一、いや世界一厳しい基準をクリアしなければいけないんです。
また神戸ビーフの特徴は、きめ細かく上品な甘みのある赤身と、人肌で溶けるほどの脂肪分が筋肉の中に細かく入り込んだ霜降りです。そして、おいしさや風味の決め手であるイノシン酸やオレイン酸が豊富なんです。
イノシン酸は、ダイエットや美肌効果があり、オレイン酸は肌の健康を維持したり、悪玉コレステロールを減らしたり、便秘を解消したりと成分も他のブランド牛よりも高水準の値です。
他のブランド牛をはるかに凌ぐ神戸ビーフ。ぜひ食べてみたいものですね。